小さな天文学者の会   会報 No. 2.  1999.9.16


会のロゴ誕生
宇宙研の七夕まつり(コンパです)をしていて小さな天文学者の会のロゴを作る話になり、 なんだかできてしまいました。(ホームページにも張り付けました:こっちはカラーです) (しまぬき まきこ)
イベントNo.~2: 「望遠鏡を作って、観る」
今回の体験学習会のねらい 「君は実像にさわってみることができるだろうか?」 まず、感じて欲しいこと・理解して欲しいことは実像のリアリティです。 学習会では、凹面鏡と凸レンズによる立体的な実像を見ていただきました。 立体的な実像は、 だれもそのリアリティに感動します。 このことを通じて、 「遠くにあるものをあたかも手元 にあるようにみせる」技術を体得します。 これで遠くの天体の実像を手元に作って天体を観 察します。 これが、望遠鏡の原理です。 「望遠鏡を手にした君は、どこをみる?そこに新しい世界がひらける」 望遠鏡を手にした人は、 普通は、景色とか、遠くの人の様子とかを見ます。それに、バード ウオッチングとか。 望遠鏡を天に向けるというのは、ひとつの飛躍です。 これを人類で初 めて実行したのがガリレオです。月には凸凹の山・クレーターが見える、太陽には黒点、木 星には子供の星(衛星)がクルクル回っている。見える星の数も格段と増えます。望遠鏡が ないときに比べて、変化に富んだ宇宙の姿が眼前に広がってきます。実際、学習会では月の 表面を観察しましたが、みなさんの喜びにみちた表情は忘れられません。 一般的に体験学習会の考え方 自然法則や宇宙の姿を 体験や実験・物作りなどをとおしてからだで理解することが目標です。 こういった体験は楽しいし、体得した知識は実生活やつぎの発見につながってゆくと思います。 このように自然法則を体で感じることができる教材が物理学や化学ではたくさん開発されてき ています。しかし、天文・宇宙科学についてはそういった教材はまだまだわずかしかありません。 あたらしい教材の開発がわたしたち小さな天文学者の会のひとつの目標です。 (しばた しんぺい)
経過報告
準備作業の流れは以下のようです。 学習会の内容がだいたい固まったところで、募集要項をつくり、募集活動を始めました。(7/5 リリース) 市報掲載(担当、公報課稲村さんに7/7まで: 8/1号掲載です)、新聞(県庁、市役所の記者クラブ: 郵送7/5:読売新聞 7/28掲載) さくらんぼテレビ、 ダイレクトメール(去年の学会講演会の参加者名簿に よる)。 この間に、NHKから問い合わせがあり、募集の放送、取材が決まりました。 前日(8/20)に会場の物理実験室の実験器具をかたづけるなど準備を1時間ほどしました。 このあとの、実行委員の苦労話は、原稿が間に合わなかったので、次回例会の時に詳しく聞くことにし ましょう。
アンケートの結果
第2回企画、『望遠鏡を作って、観る』のアンケート結果 ●今回のイベントとどのようにして知ったのか?  1、市報  -----> 10  2、ダイレクトメール ----->  0  3、新聞 -----> 11  4、テレビ -----> 0  5、友人・知人 -----> 0  6、その他  -----> 4 ラジオ(NHK)等 ●今回のイベントに参加した動機(複数回答)  1、親の勧め -----> 9  2、望遠鏡に興味がある -----> 6  3、宇宙全般に興味がある -----> 12  4、夏休みの課題 -----> 5  5、その他 -----> 1 おばの勧め ●参加費を払うならいくらまで  1、500円以下 -----> 0  2、1000円以下 -----> 10  3、2000円以下 -----> 8  4、3000円以下 -----> 7  5、4000円以下 -----> 0  6、5000円以下 -----> 0  7、それ以上 -----> 0 ●今回の学習会で良かったこと、悪かったこと 【良かったこと】 ・望遠鏡を作るのがおもしろかった ・自分の手で望遠鏡を作り、月が観られたこと ・望遠鏡の仕組みの説明が分かり易かった ・月のクレーターが綺麗に見えて満足、初めて見た ・親子で作ることが出来た ・スタッフの方々がとても親切だった 【悪かったこと】 ・作ってみて難しかった(繋ぎ目の部分) ・ピント合わせが難しかった ●興味を持っていること、これからこの会に望むこと 【興味】 ・流星群の観測、星の観測会 ・動くロボット ・ドライアイスを使った実験 ・遠心力の実験 ・大気圧の表面張力 ・磁場の実験 ・プランクトンなどの海の微生物 ・宇宙に関すること ・電気自動車 ・超伝導 ・なぜ雲があるのか 【この会でやって欲しいこと】 ・子供自身の手で作って、何かをやるという企画は続けて欲しい ・定期的にこの様な会を開いて欲しい ・今度は土星や火星を観たい(もっといろんな星を観たい) ・星雲などの探し方を教えて欲しい ・星座の説明 ・大きな望遠鏡で星を観察したい (やすひら まさのり)
あたらしいメンバーをご紹介いたします
稲毛   英之  さん いなげ ひでゆき h_inage@excite.co.jp 船山    義弘  さん ふなやま よしひろ 〒993-0075 長井市成田 3079-1 よろしくお願いいたします。 (事務局)
小さな天文学者へのお礼状
21日は小さな天文学者の会で凹面鏡やレンズのしくみを 教えてくれてありがとうございます。 望遠鏡を自分で作ったのは初めてです。 その望遠鏡で月のクレーターや海がよくみえてうれしかった です。ありがとうございました。 (福島良介 さん) 小さな天文学者の会、参加させていただき有難うございました。毎晩、母がお月さんをのぞいて 楽しんでいます。石巻の月はちょっとかすんで淋しそうです。 (スポットライトのようなお月さん望遠鏡でのぞくとぽっかり浮かんだ すいかのようです --- メッセージと共に絵の具で書いた絵がはがきいっぱいに) (たかしま りょう さん) 押切喜代司さんから参加できず残念でしたというお手紙と通信費として会に1000円寄付を いただきました。 お礼申し上げます。 なお上記のみなさんにはお礼の手紙を書き、学会の時作った絵葉書セットを お送りしました。 (事務局)
ボンの空
8月28日から、国際天文学連合のパルサーに関する国際会議でドイツのボンにでかけました。 9月6日からまた山形での仕事を開始しました。 ボンでは、新しく400個ほどのパルサーが発見されたことや、磁場の塊のような星 「マグネター (magnetar)」 が話題になりました。 ボンはかつての西ドイツの首都ですが小さな町で、町の真ん中でも天の川がきれいにみえるのに は驚きました。帰りの飛行機のなかから、めずらしい光景を見ました。下弦の月はふつう朝方、 日が昇るときに南の空に見えますが、こんかいは、夕方の北の空に下弦の月を見ました。ちょうど 北極点から眺めたかんじで、とても月と地球と太陽が立体的に見えて、太陽系を実感できました。 (ちょっと、文章では書きにくいですけど) (しばた しんぺい)
ホームページ
作業の都合で、わたしたちのホームページのやさしい天文学講座にパルサー風の解説のページを作 りました。 ぜひ、ぜひ、みてね!!!(まちがいなどあったらご指摘ください。) わかりにくいこと、質問も歓迎します。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/astro/pwind/pwind.html (しばた しんぺい)
月食の観測
月食を観測して、月の大きさや距離を測定する、いうイベント「月までの距離をはかろう!」を考え ています。 先の月食で、さじアストロパークの織部さんがホームページでキャンペーンをはられたので、問い合 わせてみました。西日本はあいにくの天気で、11歳から16歳のこどもたちから7つのデータが集まっ たそうです。月の直径にたいして地球の影の倍率が平均で2.9倍とでました。なかなか、いい結果です。 私自身は、山形での霞城公民館での観測会をのぞきました。たくさんの市民の方があつまってたいそ うなにぎわいでした。こうして集まって、月食をながめ、いろんな方と会話に花を咲かせました。こ ういった催しはほんとうに楽しいです。何人かの子供達が月の絵の台紙に観測した様子をスケッチして いました。それをひやかしながらのぞいていましたが、ざっと見た感じでは指導者がいれば10\%程度の 誤差で月と地球の影の直径の比が求められるな、と思いました。 これから、この観測の指導書を作ってみたいと思います。それを、来年の7月16日の月食で試してみ たいとおもいます。 指導書では、まず簡単化して、単純に影の大きさを比較します。これは、観察です。導入部分は単純で 直感的なのがいいです。地球よりすこし小さいだろうなと月の大きさに思いを駆せます。 理解が進み、観測もしたら、あらためて考えたり計算したりして、地球の影が月のところまで届くうち に小さくなることや、そのことを利用して月までの距離が計算できることまで進むといいと思います。 (しばた しんぺい)
エッセー
 宇都宮に住んでおります斉藤洋子です。生まれは山形市です。今年の1月にこちらの会に入りました。 「すばる」のファーストライトをインターネットで覗いたことが、きっかけでした。そこから糸を手繰 ってるうちに、いつの間にか、「小さな天文学者の会」のページに、たどり着いていました。「宇宙物 理学研究グループ」ということで、初めて研究室を訪れる時は、怖い所なのではないかと思って緊張し ました。でも柴田先生をはじめ、院生、学生の皆様には大変親切にしていただきました。皆様が研究し てるところも、拝見でき感激致しました。 「8月21日の望遠鏡を作って観る」も大盛況で、参加された方は大喜びでした。実際に月の表面が見 えた時の、子供達の嬉しそうな表情は、忘れられません。予想通り、親の方が夢中になってた方も、た くさんいらっしやいました。この会のお陰で、星、そして宇宙が少しずつ身近な存在になってきます。 これからも皆様のお力を借りて、楽しく勉強していきたいと思ってます。 又、茨城県と栃木県の境にある、花立山天文台という所で時々星を眺めています。いくつかの天文サー クルのメンバーが交代で管理、運営しています。全国でも珍しいアマチュア天文台です。ただ、ここの 最大の売り物である82cm反射望遠鏡は残念ながらまだ調整中です。 こちらにアドレスを載せておきますので、是非ご覧下さい。 http://www.asahi-net.or.jp/~hw9a-kbnw/bistar.html (さいとう ようこ)
山短でひらかれた中学生の体験学習}
去る7月30日,職場体験学習のため,山形5中の生徒15名が山短を訪れました. この職場体験学習とは,働くことの意義や興味付けを行うために行われているよう です. 午前中は図書館で書架整理を手伝い.午後から,私の勤務するコンピュータセンタ ーへとやってきました.まず,ワープロで,文書を作ってみようということで作業して もらいました.作成した文書は,前回イベント「望遠鏡を作って観る」の保護者宛案 内状です.作った後に,「これは本当の話だから,ちゃんと保護者に渡しなさい」と 説明し,コマーシャルしておきました.あの中で,応募した人はいるのかな? 次に,「大学の先生は研究もするんだよ」ということで,まねごとをしてもらいまし た. 作業の前に,宇宙の階層構造を知ってもらおうと思い,地球から銀河団まで,写真 を見ながらスケールの違いを説明していきました.対数を使うと難しいと思われそう だったので,メートルを単位としたときの0の数で比較をしていきました(ようする に 桁で比較).生徒の反応は,それなりに驚きの声は出してくれましたが,むしろ, 写真の美しさのほうに興味を持ったようでした(特に女子は). 実際にしてもらった作業は,渦状銀河のディスクとバルジのスケール比を写真から 目測し,渦状銀河のタイプ(Sa,Sb,Sc)による違いを調べる,というもので す. 15人バラバラの結果であろうという私の予想に反し,15人中13人は,大まかに 傾向を当てました(SaからScにいくほど,DISK/BULGEは大きくなる).なかなか 優秀な生徒たちでした. こんな内容で,体験学習をしてもらいました.中学校側の意図としては,仕事をする 事の厳しさを体験することが主だったのかもしれませんが,なにやら遊びの時間に なってしまいました. (おおの ひろし)
イベント3:しし座流星群観測会の計画
「しし座流星群を見よう」 --- 小さな天文学者:体験学習会 --- 昨年、1分間に何百という流星が現れる流星嵐になるのではないか(?!)と うわさされた「しし座流星群」が、今年も活発な活動をすると予想されて います。それを、今年は世界同時観測します。 11月17日(水)夜から18日(木)明け方にかけてたくさんの流星(ながれ ぼし)が流れます。「しし座流星群」といいます。これをみんなで 観測する会を今年も開きますので以下に御案内申し上げます。 参加希望の方はこの要項にしたがってお申し込みください。 日時  1999年11月17日(水)夜から18日(木)明け方 場所  JA研修所「協同の杜」 山形市東古舘123 山形駅より西へ車で15分   バスの場合:飯塚・下原・作谷沢・山辺行で飯塚橋下車 費用  参加費(宿泊施設使用料および資料・通信費・保険料) 4300円 (食事をたのむときは夕食700円、朝食500円が加算)   (11月12日(金)昼までのキャンセルは全額お返しいたします。) 観測  肉眼によって流星の数をかぞえます。また、観測前に流星に 関する講習会、および観測方法の指導を行ないます。全国で同時 観測をしている仲間と観測結果を交換して、流れ星の全国の分布 を知るなど有意義な観測ができます。観測終了後、全国の同時観 測の結果をお送りします。また、本会発行の「小さな天文学者認 定書」を差し上げます。(具体的な観測方法は以下の観測ガイド を御覧ください。) ただし、観測時間が深夜から明け方になりますので、翌日に支障のない ようにお願いします。 晴れない場合 万一、雨や曇りの時でも明け方晴れることに望みをか け、施設に泊まり込みます。流星についての講習会、観測方法の説明 などは天候に関わらず実施します。(晴れない時間の待機中には星を 愛する友同志です、交流会などいたしましょう!) 申し込み方法    定員は27名です。人数が多い場合は抽選とさせて頂きます。   参加希望の方は往復ハガキにて以下の宛先までお申し込みくださ   い。詳しい資料をご希望の方は以下にお問い合わせください。        〒990-8560 山形市小白川町 1 丁目 4-12 山形大学理学部物理学科            柴田晋平 気付 「小さな天文学者の会」 TEL : 023-628-4552 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp   
例会の案内
第2回例会のご案内 日時:  1999年9月25日(土曜) 午後2時 場所:  山形大学理学部(案内地図参照)     宇宙物理研究グループのある3階教官討論室 議事 報告・話題提供など 自己紹介(新会員名簿) イベント2「望遠鏡を作って、観る」実施報告(実行委員) 事務局からの報告(事務局) 高エネルギー物理学研究所訪問(斉藤) その他 学習会・教材の検討 しし座流星群とはどのような流星群か?(柴田) しし座流星群の観測会の企画(実行委員) 月食の観測について(柴田) 運営議事 今後の予定 「望遠鏡を作って、観る」のアフターケア 地域開放事業予算の追加について 自由討論 恒例:宇宙物理研究室見学
募集
回報の原稿 イベントの提案 教材などの話題提供 問題提起